現場で使える!モーター電流から設備異常を見つける方法

設備保全

~クランプメーターでできる簡単設備診断~

工場設備の多くはモーターによって動いています。

そのため、モーターの状態を確認することで
設備の異常を早期に発見することができます。

その中でも簡単に確認できるのが

モーター電流の測定

です。

今回は

  • モーター電流で何が分かるのか
  • 電流値から分かる設備異常
  • 現場での確認方法

を解説します。

電流値確認は設備の異常が一目でわかる大事な指標です
覚えたらさっそく現場で確認をしてみましょう!

モーター電流とは

モーター電流とは

モーターが回転するために使用する電気の量

です。

設備に負荷がかかると
モーターはより大きな力を出す必要があります。

その結果

負荷が増える → 電流が増える

という関係になります。

つまり

電流値を見ることで設備の負荷状態が分かる

ということです。

各設備によりモーターの容量が違います
そのモーターの適正な電流値を計算して超えているか確認するためには
簡単な計算式で”モーターの容量(kw)*4”で数字を出して比較してください
詳しい記事は以下!
https://fabsquid.com/2026/03/08/%e7%8f%be%e5%a0%b4%e3%81%a7%e4%bd%bf%e3%81%88%e3%82%8b%ef%bc%81%e4%b8%89%e7%9b%b8%e3%83%a2%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%ae%e9%9b%bb%e6%b5%81%e8%a8%88%e7%ae%97%e6%96%b9%e6%b3%95/

電流値の基本的な考え方

モーターには定格電流という値があります。

これは

モーターが正常に使用できる最大電流

です。

例えば

モーター定格電流
1.5kWモーター約6A
3.7kWモーター約14A
7.5kWモーター約28A

通常の設備では

定格電流の70〜80%程度

で運転されています。

もし電流が大きく増えている場合

設備に異常が発生している可能性があります。


電流値から分かる設備異常

モーター電流の変化から、様々な設備異常を推測することができます。


ベアリング破損

ベアリングが劣化すると

  • 回転抵抗増加
  • 摩擦増加

が発生します。

その結果

モーター電流が上昇します。

さらに進行すると

  • 振動
  • 異音
  • 発熱

などの症状も現れます。


Vベルト張りすぎ

Vベルトを強く張りすぎると

  • 軸受負荷増加
  • 回転抵抗増加

が発生します。

結果として

モーター電流が増加します。

ベルト交換後に電流が増えた場合は
張りすぎの可能性があります。

逆に電流値が上がらない場合は

ベルトが滑っている可能性

があります。


グリス切れ

ベアリングの潤滑が不足すると

摩擦が増加します。

その結果

電流が徐々に増えていきます。

特徴として

急激ではなく徐々に上昇する

傾向があります。

ピローブロックなどにグリスニップルがある場合は
定期的に給油を行いましょう

ポンプやファンの詰まり

流体設備では

  • フィルター詰まり
  • 配管詰まり

などが発生すると

ポンプ負荷が増加します。

その結果

モーター電流が上昇します。

例として、ポンプ吸い込み口についているオイルフィルターの
詰まりが発生すると電流値が上がります

電流測定の方法

モーター電流は

クランプメーター

で簡単に測定できます。

測定手順

  1. モーター電源ケーブルを確認
  2. クランプメーターで1本の線を挟む
  3. 電流値を測定

三相モーターの場合では

S相(赤/白/黒)の白色

を挟んで計測してください

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異常判断の目安

設備管理では次の目安を参考にします。

状態電流変化
正常基準値付近
注意約10%増加
異常20%以上増加

※設備条件によって異なります。

そのため

正常時の電流を記録しておくこと

が重要です。

正常時の電流値をわかりやすくするために
赤針(置き針)付電流計の取り付けを行う
オペレーターに点検簿の記入を依頼する
などを行うようにしましょう

電流管理のメリット

電流管理を行うことで

  • 設備異常の早期発見
  • 突発停止の防止
  • 修理コスト削減

につながります。

特に設備保全では

非常に有効な診断方法

です。


まとめ

モーター電流は設備状態を判断する重要な指標です。

電流上昇の原因例

  • ベアリング破損
  • Vベルト張りすぎ
  • グリス切れ
  • フィルター詰まり

定期的に電流を測定することで

設備トラブルを未然に防ぐことができます。


現場ワンポイント

おすすめの設備管理方法

月1回の電流測定

を行い、次の項目を記録します。

  • モーター電流
  • ベアリング温度
  • 振動
  • 異音

これだけでも
設備トラブルの多くを早期発見できます。

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