工場の電気代の中でも、実は大きな割合を占めているのが
コンプレッサーの電力です。
工場によっては
- 工場電力の 20〜30%
- 年間 数百万円
になるケースも珍しくありません。
しかし意外と
「コンプレッサーの電気代を把握していない」
という工場も多いのが現実です。
この記事では
- コンプレッサーの電気代の計算方法
- 実際の電気代の目安
- 電気代を下げる方法
を 生産技術・設備管理者向けに解説します。
コンプレッサー電気代の計算式
コンプレッサーの電気代は
以下の式で計算できます。
電気代 = 消費電力(kW) × 稼働時間(h) × 電気単価(円)
必要な情報は以下の3つです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 消費電力 | コンプレッサーのモーター出力 |
| 稼働時間 | 1日の運転時間 |
| 電気単価 | 電力会社の料金 |
電気単価の参考
| 地域 | 電気単価 |
|---|---|
| 東京 | 約18.9円/kWh |
| 愛知 | 約17〜18円/kWh |
※2024年夏参考
具体的な電気代計算例
よくある工場の例で計算します。
コンプレッサー仕様
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| モーター出力 | 22kW |
| 稼働時間 | 16時間/日 |
| 稼働日 | 160日/年 |
| 電気単価 | 18円 |
まず1日の電気代
22kW × 16h × 18円
= 6,336円
年間電気代
6,336円 × 160日
= 1,013,760円
つまり
22kWコンプレッサー1台で
年間 約100万円
の電気代がかかります。
コンプレッサーが電気を多く使う理由
圧縮空気は実は
非常に効率が悪いエネルギー
です。
理由は以下です。
| 工程 | 効率 |
|---|---|
| モーター | 約90% |
| 圧縮工程 | 約70% |
| 配管ロス | 約80% |
| 末端使用 | 約50% |
結果として
投入電力の20〜30%しか有効利用されていません。
さらに
- エアー漏れ
- 過剰圧力
- 不要運転
などがあると
電気代はさらに増えます。
電気代を下げる方法
設備投資をしなくても
電気代を下げる方法はいくつかあります。
① エアー漏れを止める
最も効果が大きい対策です。
工場では
20〜30%が漏れている
と言われています。
例えば
年間100万円の電気代なら
100万円 × 30%
= 30万円
30万円の損失
になります。
② 圧力を下げる
コンプレッサーは
0.1MPa下げるだけで
約
7%の省エネ
になります。
例
年間電気代100万円
↓
7万円削減
③ 不要時間停止
よくあるケース
- 昼休み
- 夜間
- 休日
これだけで
10〜20%削減
する工場もあります。
④ 台数制御
複数台ある場合
- 大型1台
- 小型1台
の組み合わせが理想です。
小流量時は小型運転にすると
大きく省エネになります。
まとめ
工場コンプレッサーの電気代は
電気代
= 消費電力 × 稼働時間 × 電気単価
で簡単に計算できます。
例えば
22kWコンプレッサー
では
年間約100万円
の電気代になります。
しかし
- エアー漏れ対策
- 圧力見直し
- 不要停止
を行うことで
数十万円のコストダウン
も可能です。
コンプレッサーは
工場の中でも
最も改善効果が出やすい設備
です。
一度、自工場の電気代を
計算してみてはいかがでしょうか。



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