工場設備の保全をしていると、
「このVベルトはどの種類を使えばいいのか?」
と悩むことがあります。
Vベルトには多くの種類があり、サイズを間違えると
- 取り付けできない
- 異常摩耗
- 滑りによる効率低下
といった問題が発生します。
この記事では、現場でよく使われるVベルトの種類と
A・B・C・3V・5Vの見分け方を紹介します。
Vベルトとは?
Vベルトとは、モーターの回転を機械へ伝えるために使用されるベルトです。
断面形状がV字になっており、
プーリーの溝に食い込むことで動力を伝達します。
特徴
- 滑りにくい
- 大きな力を伝えられる
- 交換が容易
そのため、工場設備では非常に多く使用されています。
Vベルトの種類
工場でよく使用される代表的な種類は以下の通りです。
| 種類 | 用途 |
|---|---|
| A | 小型設備 |
| B | 一般設備 |
| C | 大型設備 |
| 3V | 高速・コンパクト |
| 5V | 高出力設備 |
Vベルトの見分け方
Vベルトは断面サイズで種類が決まります。
Vベルトの外周にも型番が記載されていますが
ベルトの幅と高さを見ることで判断できます。
A型ベルト
特徴
- 最もよく使用されるサイズ
- 小型モーター設備
寸法
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 約13mm |
| 高さ | 約8mm |
用途例
- 小型ファン
- 小型コンベア
- ポンプ
B型ベルト
A形より一回り大きいサイズです。
寸法
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 約17mm |
| 高さ | 約11mm |
用途例
- 中型モーター
- 工作機械
- ブロワ
C型ベルト
比較的大きな設備に使用されます。
寸法
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 約22mm |
| 高さ | 約14mm |
用途例
- 大型ファン
- コンプレッサー
- 重負荷設備
3Vベルト(細幅タイプ)
3Vベルトは高効率タイプの細幅Vベルトです。
特徴
- コンパクト設計
- 高速回転に対応
- 高効率
寸法
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 約10mm |
| 高さ | 約8mm |
用途
- 高速機械
- コンパクト装置
5Vベルト(高出力タイプ)
5Vベルトは高出力設備で使用される細幅ベルトです。
寸法
| 項目 | サイズ |
|---|---|
| 幅 | 約16mm |
| 高さ | 約13mm |
用途
- 大型ブロワ
- コンプレッサー
- 重負荷設備
Vベルトのサイズ表示
Vベルトの外周を確認するとメーカーと番号が書いてあります
Vベルトには以下のような表示があります。
例
A-50
B-72
5V-1000
意味
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| A / B / C | ベルト種類 |
| 数字 | 長さ |
つまり
A-50
は
A形ベルト 長さ50インチ(※1インチ25.4㎜)
という意味になります。
Vベルト選定の基本
交換時は以下を確認します。
① ベルト種類
② ベルト長さ
③ 本数
特に注意するポイント
複数本ベルトは同時交換
これをしないと張力バランスが崩れます。
・ワンポイント
Vベルトはロット生産されておりロットごとに若干長さが違う
まとめ
Vベルトには多くの種類がありますが、
基本的には断面サイズで判断できます。
代表的な種類は以下の通りです。
| 種類 | 幅 |
|---|---|
| A | 12.5mm |
| B | 16.5mm |
| C | 22mm |
| 3V | 9.5mm |
| 5V | 16mm |
Vベルトを正しく選定することで
- 機械トラブル防止
- 電力効率改善
- ベルト寿命延長
につながります。
設備保全では基本的ですが非常に重要な知識です。



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