~張力管理だけで設備トラブルを防げる~
工場設備では、モーター動力の伝達にVベルト駆動が広く使用されています。
しかし設備トラブルの原因として多いのが
- Vベルトの緩み
- Vベルトの張りすぎ
- 張力管理不足
です。
実は、Vベルトの張力管理は設備保全に大きく関係しています。
今回は
- Vベルト張力の役割
- 張力不足・張りすぎによる設備トラブル
- 保全点検のポイント
をわかりやすく解説します。
Vベルトの張力とは
Vベルトは、プーリー側面との摩擦力によって動力を伝達しています。
その摩擦力を発生させるのが
ベルト張力(現場では「テンション」とよく呼びます)
です。
つまり張力が適正でないと
- 動力伝達効率低下
- 設備負荷増加
- 部品寿命低下
といった問題が発生します。
張力不足による設備トラブル
Vベルトが緩い場合、ベルトが滑る現象が起こります。
滑りが発生すると
・モーター負荷増加
・ベルト発熱
・ベルト摩耗
・異音発生
などのトラブルにつながります。
さらに滑りが続くと
ベルトが焼けて破断する
ケースもあります。
張りすぎによる設備トラブル
逆に、張りすぎも問題です。
ベルトを強く張ると
・モーター軸受負荷増加
・プーリー軸受負荷増加
・回転抵抗増加
が発生します。
その結果
- ベアリング寿命低下
- モーター電流増加
- 設備振動
などの問題につながります。
設備保全で重要なポイント
Vベルト設備では、次の3つを確認することが重要です。
① 張力確認
適正な張力があるか確認します。
簡易確認方法
- 指で押して10~15mm程度たわむ
- 異音がない
- 滑りがない
しっかりとしたテンション測定が行いたい場合は
テンションメーターなどを使用するとわかりやすいです
② 摩耗確認
摩耗したVベルトは
プーリー底面に接触します。
この状態では
- 摩擦力低下
- 動力伝達効率低下
が発生します。
③ プーリー状態確認
プーリー摩耗も重要です。
摩耗すると
- ベルト接触面減少
- ベルト寿命低下
が発生します。
保全管理のおすすめ点検周期
Vベルト設備は定期点検が重要です。
目安
| 点検項目 | 周期 |
|---|---|
| 張力確認 | 1ヶ月 |
| 摩耗確認 | 3ヶ月 |
| ベルト交換 | 1~2年 |
※設備条件により変わりますが
新品のVベルトを取り付けたときは100時間の稼働後に
テンション確認を行うのが一般出来です
設備保全のメリット
Vベルト張力管理を行うと次のメリットがあります。
・設備トラブル減少
・電力消費低減
・ベルト寿命延長
・保全コスト削減
つまり
簡単な点検で設備の安定稼働につながります。
まとめ
Vベルト張力は設備保全に重要な要素です。
重要ポイント
- 張力不足 → 滑り・摩耗
- 張りすぎ → 軸受負荷増加
- 定期点検が重要
Vベルト設備では
張力管理だけでも多くのトラブルを防ぐことができます。
現場ワンポイント
Vベルト設備では
モーター電流を確認するだけでも異常を発見できます。
例えば
- 電流上昇 → ベルト滑り
- 振動増加 → 張力異常
このように、電流管理と張力管理を合わせると設備保全の精度が向上します。
又、点検簿に普段の電流値を記入しておく、置き針付き電流計の設置などを行うと
さらにわかりやすくなります



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